新刊圖書雑誌月報 復刻版 1920年~1923年 第2回配本
東京堂小売部(書店)の新刊宣伝紙であった『新刊圖書雑誌月報』は、1916年(大正3年)に創刊され、暫時紙面を充実させて月刊小冊子となります。毎号、巻頭にエッセイや新刊の書評、雑誌の創刊情報などを掲げ、当該月の前月に刊行された新刊の目録を収録しています。
目録はジャンル別で、書目ごとに書名・著者名・簡単な内容紹介・出版社・体裁・価格を掲げました。また、各出版社の新刊広告も多数収められ、書目や「売り文句」からも当時の出版界の様ざまなありようが読み取れて興味津々です。
関東大震災による一時休刊を除き、本月報の刊行は1926年(大正15年)12月まで続きましたが、昭和に入ると、さらに紙面を刷新した『東京堂月報』(本企画終了後、継続して復刻の予定)となり、その後『読書人(東京堂版)』『出版年鑑(東京堂版)』『新刊図書目録』という、戦前・戦中の読書史・出版史に残る東京堂の刊行事業につながっていきます。
本企画は、東京堂に保管する1916年(大正5年)1月号より1926年(大正15年)12月までの月報を、エッセイ、折りこみ一覧、書籍広告等も含め完全復刻するものです。
『新刊図書雑誌月報』の特徴
●収録した「新刊図書分類目録」によって大正5年~大正15年の新刊書籍の刊行状況の詳細が月ごとに把握できます。
●各号に紹介された「創刊雑誌一覧」により、当時の雑誌メディアの状況を追うことが可能になります。
●書籍広告も多数掲載されており、名のみ知る書物や今は無い出版社の情報や活動を跡づけることができます。
●著名人による巻頭エッセイ、新刊情報、書評なども収録、近代文学研究者にとっての新たな資料の宝庫となります。
●新刊点数など、出版統計に関わる情報も掲載されています。
●定価、部数、送本など、当時の書籍の流通・販売形態を跡づけることが可能になります。
●折りこみの一覧なども、再現しました。
推薦します
◆紀田順一郎(評論家)
◆紅野謙介(日本大学文理学部教授・近現代文学)
◆佐藤卓己(京都大学大学院准教授・メディア史)
【第3回配本】 2014年7月刊行予定
内容見本ご用意しております。お気軽にお問い合わせください。
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