池上彰に聞く どうなってるの?ニッポンの新聞

池上彰に聞く どうなってるの?ニッポンの新聞

朝日新聞誤報問題の真相、シャルリ・エブド事件、政府による言論への介入・・・ 日本の新聞界が抱える問題を、池上彰が徹底解明!

著者 池上 彰
ジャンル 社会
社会  > 日本事情  > 日本事情
社会  > その他社会  > その他社会
出版年月日 2015/06/29
書店発売日 2015/07/03
ISBN 9784490209068
判型・ページ数 四六・192ページ
定価 1,430円
(本体1,300円+税10%)
在庫 在庫あり

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 新聞が危機に瀕している! ネットに押されて部数は減少。そこに起こった「朝日新聞問題」。そして、ライバル紙による過熱する朝日叩き―。「それでも、新聞は必要なのです」と池上彰さんは断言します。その理由とは? 新聞をめぐる、過去から現在までの出来事をわかりやすく解説しながら、日本の新聞界の「病理」に鋭く切り込みます。「新聞ファン」を自認する池上さんが、新聞の過去から現在、未来までをとことん語ります。


 


 

 

はじめに

第1章 どうなってるの? 朝日新聞をめぐる問題

 特ダネ、スクープという誘惑
 チェック機能を鈍らせる特ダネの落とし穴
 特ダネと誤報は常に背中合わせ
 「記事に角度をつける」ってどういうこと?
 「角度のつけ過ぎ」は、事実を捻じ曲げる
 疑わしきは訂正せず!? 報道の「いろは」を忘れた朝日新聞
 歴史認識と誤報問題は切り離して考えるべき
 コピー&ペーストが過去の誤りを繰り返す要因に
 誤報を訂正しないもうひとつの理由
 いま正しいことを伝えれば、過去の誤報はなかったことになる?
 『新聞ななめ読み』掲載中止の真相
 編集権を行使した朝日と従った私
 問題を拡散させた朝日の〝内なる声〟
 過ちては改むるに憚ることなかれ
 部数減に腰が引けたか――コラム掲載中止、もうひとつの側面

第2章 新聞の内容は偏ってもいい?

 二極化する日本の新聞
 論調は新聞社内の権力図で変わる?
 「空気」を読む記者が、論調を形成していく?
 原発事故をきっかけに、旗幟を鮮明にした新聞がある
 新聞に「個性」があってもいいじゃないか
 「中立」でなくてはならないテレビの事情
 何のための「放送法」か
 新聞が守るべきなのは『新聞倫理綱領』
 「社説」は誰が書く?
 記者同士が紙面で持論を戦わせる――毎日新聞の自由な社風
 メディアの多様化が「主張する新聞」を生み出した
 〝違いの分かる読み手〟になろう

第3章 新聞にとっての「国益」ってなんだろう?

 「国益」「売国」という表現がメディアを飛び交う違和感
 新聞にも国籍はある。でも国籍に縛られるなかれ
 愛国報道のワナに陥ってはならない
 「世論調査」は、本当に「世の中の声」か
 新聞が「言論の自由」を自ら放棄した出来事
 危険地帯の取材はフリーランス任せ、という現実

第4章 新聞に「タブー」はあるの?

 シャルリ・エブド事件から考える「表現の自由」と「宗教」
 「私はシャルリ」があっても「私は朝日」はなかった
 メディアが社を超えて守らねばならない「価値」がある
 「創価学会と公明党の関係」は報道上のタブーか
 差別用語をめぐるジレンマ
 スポンサー企業の批判はできない?
 週刊誌の広告の見出しが「黒塗り」にされる理由
 敬うけれど、敬い過ぎない。皇室報道をめぐって

第5章 池上彰が考える「新聞記者」ってどんな役割?

 その1、新聞記者はエリートではない。本来〝嫌われ者〟
 その2、発表ジャーナリズムに陥るなかれ
 その3、問題意識の感性を研ぎ澄ませよ
 その4、感性のアンテナと執念をもつ――ウォーターゲート事件
 その5、地道な取材を積み重ねる――リクルート事件
 その6、国家権力と闘うことも辞さない――菅生事件
 その7、反骨精神を貫く――桐生悠々にみる気概と記者魂
 その8、Webの時代こそ「記者力」を磨くべし
 その9、新聞記者の「本当の仕事」を忘れてはならない

「おわりに」にかえて――もし世界から新聞がなくなったら

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