史林　第91巻　第5号

1916年に創刊された伝統ある総合学術雑誌を'08年第1号より小社が発売。論説，研究ノート，書評などで構成し，7～8本の論考を掲載。年初の第１号に特集号を組む。現在'09年第9号まで刊行。隔月刊行。

論説
薫其昌の法帖刊行事業に見る権威確立への構想（増田知之）
近世真宗優勢地帯における浄土宗の思想的機能――鯨回向を手がかりに――（上野大輔）
一九世紀前半ヴィルノの知識人とリトアニア――「ならず者」がみた社会――（梶　さやか）
古井喜実と一九六八年の日中ＬＴ貿易交渉（鹿　　雪瑩）

史料紹介
「上杉加級宣旨案」の紹介――近世初期武家官位に関する一史料――（尾下成敏）

書評
井野瀬久美惠著『大英帝国という経験 （興亡の世界史 第一六巻）』（金澤周作）